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神に祈った事それは...早くあなたのお気に召される様に
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夏服
2018-07-26 Thu 18:41
クローゼットにかけてある服を順番に寄せながら、今日アイロンをかけるべき服を選ぶ。
途中で、半袖のシャツが目に入る。
少し太って二の腕が太くなったことを気にして、もう何年も着ていない服だ。
だけど、毎年、衣替えの時にクローゼットには並べる。

あの頃はなかった服にアイロンを当てながら思い出す。
「その半袖、似合ってるね」
そう言われた時のことを。

エスカレーターの途中だった。上っていたのか、下っていたのかまでは忘れてしまったけれど。
いつも通りの表情で、ごくごく普通の会話みたいな感じで、でも褒められたことが嬉しかった。
「そうでしょ」と、どこか得意げに答えたっけ。

嫌いで別れたわけじゃない。
何かが噛み合わなくなった。
何か、が、なんなのかは、今もわかるようでわからない。

今、もう一度会えば、あの頃のように仲良くできる気も、もうあの頃とは全然違う二人になってしまっている気も、どちらもする。

こうして、ふと思い出す。
いくつもの思い出が、私にふと彼を思い出させるから。
でも、別れたのは、別れるなりの何かが二人の間にあったから。
そう、思い出すたびに思っていること。

思い出しては、やっぱり私は小さなことをいつまでも覚えてるよねって自分への嫌気がさしながら、元気にしているのかなって遙か遠く彼方へ想いを馳せる。

夏には夏の、秋には秋の、思い出がある。
冬も、春も、そして、また夏の…。
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