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神に祈った事それは...早くあなたのお気に召される様に
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夏の終わり
2014-08-31 Sun 16:03
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突然、風の色が変わった。湿気を含んだむしっと風から、乾いた涼しい風に。
あれだけ鳴いていた蝉もぴたっと鳴き止み、代わりにつくつくぼうしが鳴きはじめている。

あたしの毎日には、夕立ちがざっと降る時のような勢いで、今になって夏らしい仕事が舞い込む。自分がなにをしているのかよくわからないこの感覚が、ざわざわとする違和感を覚えながらもすこし好きで、ひたすらに打ち込む。
「子どもの最善の利益、最善の利益、さいぜんのりえき」。
呟きながら、今なにをすることがベストなのかを考える。自分の下した判断に胸が打たれ、涙が湧き上がる。「それでいい?」課長から最終確認をされたときに、一瞬考えた。「はい」と答えた自分の静かな声に覚悟を決める。

ぴきぴきと響くのように痛む腰、風邪を引く一歩手前のような喉の奥。ときどき痺れる左手。そこからは身体からの悲鳴がきこえてくる。
花火が消えたあとも残る煙の臭いのことを思い出す。同じような感覚の淋しさと不安があたしにはある。打ち消すように、負けないように、めげないように、スカートを膨らませる。

ふわふわと揺れるスカート、きらりと光る爪と胸元のネックレス。あたしも笑顔で今をこなす。けらけらと笑えば笑うほど、今が楽しく大切になる。

すぐそこには秋が待っているのだろうか。
花火には行けなかった。あの日見た星はどこかへ沈んで消えた。一人で呟いた「おめでとう」という特別な言葉。
一番星のような笑顔で笑い合える日を夢見て、今日もただひたむきに歌う。「時間よ止まれ 時間よ止まれ」あの日、渾身の想いを込めて歌ったときのことを思い出しながら。

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