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ポニーテール
2014-01-01 Wed 21:19

ポニーテールポニーテール
(2011/07)
重松 清

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重松清さんの『ポニーテール』を読みました。


忙しくてなかなか読めない小説をこの年末年始にぼーっと読む。何気なく手に取って読み出しただけだったのに、ぼろぼろと泣いているわたしがいた。泣き腫らした目と詰まった鼻を噛みながら、こうして小説に泣かされるのがほんとうに好きだと思った。

そんな、『ポニーテール』から大好きな箇所を抜粋。

「ときどき後ろを向かせてやれよ」「お母さんにもう会えなくても、思い出くらいはたどってもいいんじゃないかな」「 亡くなったお母さんの思い出ができる相手は、おまえしかいないんだしさ」「人間の記憶とか思い出って、パソコンのデータみたいにきれいに消去できるわけじゃないんだから」「知ってるか? 人間の細胞がぜんぶ入れ替わるまでに六年ぐらいかかるんだぞ。ってことは、ほんとうに意味で新しい生活を始めるには『よーい、どん』から六年もかかるんだよ」……。(P.193-194)


ただ、お父さんは病気がちの奥さんと一緒だった頃に比べると明るくなった。本人が「そんあことはないって」と打ち消してもダメだ。元気で陽気ないまの奥さんのおかげだと、わたしは思う。ちょっと扱いづらい長女との出会いも、意外と、お父さんの心に奥行きをつくってくれていそうな気がする。
だから、わたしはお父さんにも「よかったね」と言おう。お父さんはいま幸せだ、と確かに思う。わたしもそれがなによりうれしくて、少しだけ、悔しい。(p.202)

たくさん泣いた。わんわん泣いた。悲しいのではなく、感激の涙やうれし涙というのとも違う。名付けられない。それでいい。
マキからキャップをもらわなければ泣かなかった。お母さんのお墓の前でなければ泣かなかった。お父さんがそばにいなければ泣かなかったし、おじいちゃんやおばあちゃんがいてくれたからたくさん泣けた気もするし、東京のお母さんに抱きしめられたときに流しそびれた涙が、いまあふれ出ているようにも思う。
あなたが流したのは、そういう涙だ。(p.209)

「難しい年頃」というのは、親がどう扱えばいいか難しい、という意味だけではない。なにより自分が一番自分のことを難しいと思っている。世界中のどんな難問よりも、自分の心を理解することのほうが難しい。(p.284)


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