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神に祈った事それは...早くあなたのお気に召される様に
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遠く離れた場所から
2013-04-28 Sun 22:38
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家の中にはわたしだけ。一人、のびやかに過ごす貴重な時間。窓を開けて、風を感じる。

鳥のさえずり、どこかの家でかけられている掃除機の音、裏のお家に孫が遊びに来ている声。
わたしの横には、それらの音を神妙な面持ちで聞いている犬の姿。なぜかときどき、くんくんと匂いなんかも嗅いでいる。この子には風の匂いがわかるのだろうか。それとも、どこかの家から美味しい匂いが漂っているのだろうか。わたしにはわからない。そう思いながら、犬の頭を撫でる。

まいにち、この子は一人でも同じように耳を澄ませ、匂いを嗅ぎ、一日を満喫しているのだろうか。
時計を見てみる。12時50分をすこし回ったところ。いつものわたしはこの時間帯に何をしているのだろう。まだお昼休み中ではあるけれど、お昼ごはんはそっちのけで仕事をしているか、お昼ごはんをさっさと食べ終えて仕事に取り掛かっているか。仕事、仕事、仕事、であることに間違いなく、大好きな犬を想像することすらない。

「マロンはさ、わたしのこと思い出したりする?」
笑いながら、問いかけてみる。
犬はきょとんとした顔つきでわたしを見ている。
「ずるいのかなー。自分は思い出すことないくせに、相手には思い出して欲しいなんて」

ふと、問いかけた質問に自分で答えて泣きそうになった。
風が優しく頬を撫でる。涙がすこし流される。
せつないね。そう小さく呟いて、もう一度犬の頭をゆっくりと撫でた。


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