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神に祈った事それは...早くあなたのお気に召される様に
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紐解けたとき
2011-09-15 Thu 06:16
「おひさしぶりです」
わたしがそう口にすると、
「ほんと、ひさしぶりだね。げんきにしてた?」
その人はやさしくきいた。
こんなときだっていうのに、「げんきにしてた?」だなんてことを心の底から言えるその人に驚きながらも、どこかで変わらない姿に安心もしていた。
「元気には、してました」
わたしはすこし詰まりながらも、きちんと質問には答える。

すこし話をした後、電話を切った。
「ごめんね」
その人は最後にそう言った。

ごめんね。
その言葉にあたしは弱いんだ。
その言葉を聞いてしまうまではちょっぴりその人を責めていた。だけど、その言葉を聞いてしまうとあたしはその人を許すしかほかなくなる。

電話を切った後、どこへもぶつけることのできなくなった気持ちを抱きかかえて、ふるふると小さく震えながら泣いた。ごめんね、自分に向かって小さく呟いてみた。小さな声がとても悲しく響いた。
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