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神に祈った事それは...早くあなたのお気に召される様に
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もしもしのとき
2010-06-12 Sat 22:07
電話がかかってきてさ、
ハッとすんじゃなくて、ぼーっとした。

電話が鳴ってる音がする。
知ってるんだ。誰からか。

もしもし。
ゆっくり手にとって、声を出す。

「もしもし」
聞こえてきた声。誰からかわかってたはずなのに、一瞬頭がまっ白になる。
もういっかい、振り絞るように声を出すんだ。もしもし。

返ってくるのは、笑い声。
一瞬、時を止めたくなる。時を止めて、巻き戻して、もう一度。
そんなあの人の笑い声。左手にぎゅっと力を入れて、受話器を耳に押し当てる。
まるで、あの人を抱きしめる時にみたいに。ぎゅっと。

今すぐ、あの人に耳をくすぐられたいなぁ。
そんなこと思っているから相槌が遅れて、「きいてる?」とか言われちゃうんだ。
どもりながら、「きいてるよ」とか強がってみたら、聞いていないことを見抜かれてまた笑われる。

だめだなぁ。いつまでたってもかわらない。

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