
なにがきっかけだったのかは忘れたが、アプリコットジャムが好きになった。
美味しいものにどん欲はわたしはFAUCHONなんぞで一般的なジャムの3~5倍のお値段のジャムを購入する。最初は「さすが、FAUCHONのジャムは美味しい!」と満足していたのだが、次第に「でも、やっぱりジャムは手作りが一番だと思う!!」という思考に変化していく。そして、パソコンで『あんず』を検索。ふむふむ、7月上旬くらいが収穫の時期なのね。それぐらいを見計らって百貨店の地下の果物売り場へ直行だ。
ここまでの経過の流れは、わたしの中ではいつも通りの流れ。
ということで、先日満期を迎え、阪神百貨店の果物売り場へと向かう。
しかし、あんずらしきものは見当たらない。店員さんに伺う。店員さんが別の店員さんを呼びに行く。呼ばれた店員さんから「あんず、午前中ならあったんですけれどね」。「あ、じゃあ定期的に入荷しているってことですか?」わたしは嬉々として尋ねる。「それが、入荷は今日までだったんです…」。
そ、そ、そんな。あ、あ、あんず。じゃ、じゃ、ジャム。
言葉にならない想いをずっしりと抱えながら家へと帰る。帰宅後、再びパソコンへと向かう。ネットでならまだ間に合うかも。『生あんず』で検索をかける。あんずを栽培しているのは長野県の一部だけ。見事に「24年度分は完売」の文字。
来年は夏期休暇を7月に取得して、長野県の千曲市へ行こうと固く決意する。