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神に祈った事それは...早くあなたのお気に召される様に
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ボールの音
2011-06-22 Wed 20:54
夜の公園。犬を連れて散歩をしていた。
大きな公園のグラウンドを横切って、もう家へ帰ろうとしていた時。
ボールの音が聞こえてきた。
グラウンドの片隅に置いてあるゴールに向かってひたすらボールを蹴る誰かの姿を遠目に見る。
真っ暗闇の中、ボールがフェンスに当たる音だけが響いている。
こんな時間にボールを蹴っているなんて、やりきれない想いでも暗闇に潜むゴールに向かってぶつけているのだろうか。わたしはグラウンドを横切りながら想いを巡らせる。
犬はただ地面を嗅いでいるだけで、ボールにも、誰かにも興味を示していない。
そして、その誰かの横を通ってグラウンドを出ようとしたその時。
「マロン」
わたしの犬を呼ぶ声が聞こえた。
犬を知っている誰かかと思いきや、その誰かの正体はわたしの弟だった。
犬はおおはしゃぎで弟に飛びつき甘噛みをする。
わたしはただ唖然とする。
「帰る?」
わたしは弟に訊ねる。弟は頷き、三人で並んで帰る。
わたしは弟に話しかける。
「やりきれない想いでもぶつけている人がいるのかと思ったよ」
弟は失笑しながら答える。
「運動したかったんだよ。汗を流すことはいいことだと思わない?」
「まあ、確かに。汗を流すことはいいことだよ」

家に帰って、弟は速攻でシャワーを浴びていた。
わたしにはシャワーの流れる音とフェンスにボールが当たる音がリンクして聞こえてくる。
想いを巡らせすぎなのかな。それとも、思考が偏りすぎなだけかな。
犬の足を一本一本持ち上げて拭きながら考える。
思い詰めながらふと犬を見ると、犬は楽しそうに笑っていた。
まあ、どっちでもいいか。
そう、思った。そう、思えた。ただ、犬が笑っているだけで。
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臭いの死角
2011-06-18 Sat 00:14
夜中、カレーの臭いで目が覚める。
どこからかと思いきや、我が家だった。
換気扇がぶおんぶおん音を鳴らしている。
わたしの部屋の窓は空いていて、虫の鳴く声がよく聞こえる。
カレーの臭いもよく通ってくる。
いったん目が覚めてしまうと、全然眠れないもので、思い切って一階へと降りることを決意する。
このカレーの臭いとは正反対なオレンジジュースを爽やかな気持ちで飲んで、カレーの鍋を睨んでやるんだ。
わたしはどすどすとした気持ちで階段を降りる。
そして、まず、鍋を睨みつけた。
鍋は弱火でコトコトと煮られていたが、ちっとも可愛くない。
「どうしたの?」洗い物をしていた母が訊ねてくる。
「この匂い、わたしの部屋に充満しているんだけれど…」
「あら、じゃあ扉閉めるわよ」
「違うよ。換気扇から臭うの」
「そしたら、仕方ないじゃない」
「なんで、こんな時間にカレーなの?」
「仕方ないじゃない。今しか作るときないんだから」
「明日でも作れるじゃん」その言葉を爽やかなオレンジジュースと一緒に飲む。
すこし疲れて再びカレーの臭いのする自分の部屋へと戻る。
そして、ベットの上で考える。
この臭いをいかに軽減するためにはどうしたものだか。
そこで思いついたのが、壁際に寄って寝る案。
偶然、わたしのベットは壁に沿って配置されている。
カレーが嫌いなわけではないが、夜中にこの臭いはキツすぎる。
この災難を出来る限り壁に寄って寝ることで寝ることで回避できるのだろうか。
いざ、おやすみなさい。
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KissHug
2011-06-11 Sat 21:22
ゆらゆらと揺れるバスに揺られて心も揺れた。
流れてくる歌声に右目から流れる涙。
右手で拭って、涙が流れた理由を探す。
思い当たる節は月日の分だけいくつもあって。
ひとつ思い出せば次から次へところころと転がってくる。
同時にころころと転がる涙をかき消すかのように拭おうとするのだけれど、追いつかない。
バスを降りてからもひたすら泣き続ける。
ずるずる大きな音を立てて引きずるサンダルと静かに流れる涙。
妙に淋しくて、孤独を感じた。

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余白の愛
2011-06-10 Fri 11:57

小川洋子さんの『余白の愛』を読みました。
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梅雨の最中
2011-06-09 Thu 12:07
昨日の教授はご機嫌だった。
わたしのことを、「相変わらず、なんか情けない顔してるなあ」と笑いながら眺めるあたりが、その証拠で。
わたしはわたしで、久しぶりに会う教授の前でたどたどしくなってしまうばかりだった。

その他に教授は、「ムシムシしてるなあ」とも言った。
だから、「教授は夏と冬とどちらが苦手なんですか?」、そう聞いた。
そしたら教授は、「苦手な季節はないよ」と答えた。

梅雨の最中、よく晴れた日だった。
教授に似合う、そんな日和だった。
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